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文/田島 あかね 絵/狛宮 有起
絵本作家の田島さんとコラボレーション!
1枚の紙にこんなに細かく絵を入れたのは初めてです。
軽快な文章でいて、どこかダークと言うか心理というか…痛いとこついてくる。
そんな田島さん独特の世界観と切り絵の雰囲気がマッチして不気味さをかもし出せたかと。
文章が少し読みにくいかもしれない…ので↓に記しておきます。
あめ玉売り
あめ玉売りがあめを売る
丸くて甘くていいかおり
ひとつぶ口にふくんでごらん
みんなに幸せおとずれる
あめ玉売りは優しい人
お金はけっして受けとらない
欲しがる人に好きなだけ
甘いあめ玉くばるだけ
あめ玉売りこそ天使様
あめ玉売りこそ慈愛の主
やがてぼくらの口の中
よくばりすぎた口の中
甘いかおりが支配する
虫歯だらけのぼくたちと
変わらぬ笑顔のあめ玉売り
あめ玉売りは悪魔の使い
あめ玉売りはこの世の悪
怒りの嵐がすぎさると
残る答えはひとつだけ
あめ玉売りはあめ玉売り
善でなければ悪でもない
ただただあめ玉くばるだけ
望んだものをくれただけ